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 以上です。
 
 以上です。
 
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===軽々にセキュリティという言葉を使わないでいただきたい===
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*要するに電子化したくないのでしょう。
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https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kisei/meeting/wg/digital/20210513/gijiroku0513.pdf#page=13
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○[[岩下直行|岩下座長代理]] 岩下でございます。
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 厚生労働省さん、ちょっとセキュリティという発言を安易に使われましたね。少なくと もここには林専門委員もそうですし、私もそうなのですが、電子政府のセキュリティにつ いて、長年、20年ばかし専門としてやってきた人間がおりますので、軽々にセキュリティ という言葉は使わないでいただければと思います。いつでもお相手いたしますので。
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 その上でなのですが、今のお話は私の耳には、要するに電子化したくないです、これま でのまま対面でやりたいですとしか聞こえません。それを変えることが求められています。
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 では、例えば、海外はどうでしょう。米国、山のように今回、コロナで失業申請があっ たことが報じられましたね。数百万件単位のものが出てきて大変だったと。あれは全部イ ンターネットでやっています。別に一々対面でなければ給付されないということはないで すよ。
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 ちなみに、厚生労働省さんが10年ほど前に実施した、欧米における失業時の生活保障制度及び就労促進に関わる助成制度等に関する報告書というのがインターネットで読めます ので、是非こちらを読んでみてください。厚生労働省さんのホームページに載っておりま すので。
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 その意味で、既にもうインターネットを使うということは、様々な手続で、正に学生の 就活の面談であるとか、あるいは求職活動に対する民間の案内であるとか、当たり前にな ってきていることであります。
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 逆に言うと、その当たり前のことにハローワークさんは対応できているのですか。これ は時代の変化ですよ。それに対応できていないことをあたかも、これがすばらしいことで、 これが必要なことなのだという話のようにおっしゃるというのは、何か間違っていると思 います。対応できていないこと自体を、私は、責めはしません。これまでの政府の対応が そういうものだったのでしょう。これから対応してくださいよ。オンライン化を推進して いるのは、厚生労働省さん御自身ではないですか。少なくとも、7割リモートワークとか とおっしゃっている御時世に、でも、全ての人に対面でのハローワークへの来訪を認める というのは、これは大変ナンセンスです。
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 あと、先ほど分室、分所を作っているからオーケーだという話だったのですが、一方、 安中先生の資料には、甑島から4時間かけて船で来るという話がありましたね。甑島には 分室はないのですか。あるいは伊豆七島はどうでしょうか。日本には様々な足の悪い地域 があります。どこでも失業者が発生する可能性ありますね。全てのところに分室を作れな いでしょう。だけれども、オンラインにすれば、オンラインでアクセスすることは、どの 離島からもできます。どっちが行政上効率的ですか。もし、オンラインは一切嫌だという のだったら、甑島にも三宅島にも八丈島にも全部作ってください。それよりもオンライン にしたほうが、ずっと行政効率がいいではないですか。何か対面でなければいけないとい うことのこだわりにしか聞こえないので、それをオンラインでも可能だと頭を切り換えれ ば、いいことがいっぱいあります。全てをオンラインにしろとは言っていません。従来の ものが残ることは全然構わないのですが、オンラインも認めて全然問題ない話だと思うの で、もうちょっと、こちらが納得できるような説明をお願いします。
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 以上です。
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===ネットでやって第三者に聞かれたらどうすんだよ===
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*厚労省の反撃
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https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kisei/meeting/wg/digital/20210513/gijiroku0513.pdf#page=16
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○厚生労働省(志村審議官) 厚生労働省から、今、御三方から御質問のありましたこと について、少しコメントをさせていただきたいと思います。
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 林先生、岩下先生からありました、セキュリティについて厚生労働省はどう認識してい るのだということについて、少し説明させていただきます。
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 具体的に、ここで、強固なセキュリティと書いた説明ですけれども、具体的には、ハロ ーワーク職員と、当該受給者の会話が第三者に傍受されないこと、あるいは、ディープフ ェイクなどによるなりすましが防止できること。ハッキングやサイバー攻撃により、サー バーがダウンして、一時的にでも失業認定ができなくなるおそれがないことなどが、100% 確保されるセキュリティであることと考えております。
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 また、認定を受ける受給者側においても、安全な接続環境に加えて、当該受給者の周囲 で、ハローワーク職員との会話内容が第三者に聞かれないような環境にあることが担保さ れる必要があると考えております。
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 オンラインでは、第三者に聞かれない環境が、必ずしも確保されるかは確定的ではなく、 失業認定の際には、本人が意図しない機微な情報を織り交ぜながらコミュニケーションを 図るため、毎回、本人の同意を得てコミュニケーションをとる必要性が生じるということ になると、また、円滑な失業認定が阻害されるおそれというものがあると考えております。
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 なお、行政側としても、ハローワーク職員がどのように失業認定や不正受給でないかの 確認を行っているかというノウハウが、外部に漏れるということで、適切な行政活動が阻 害されるおそれがあるということを考えております。ここは、セキュリティの内容でござ います。
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 あと、岩下先生から、欧米、いわゆるアメリカではということがありましたけれども、 私どもも、いずれにしても、こういった認定だけの話ではありませんけれども、いわゆる 労働政策というか、正に、ここのハローワークの役割といったようなことをいろいろ整理 して、雇用対策を説明させていただきましたけれども、いずれにしても、海外制度の状況 は、適宜把握して、行政の執務に生かしているということはやっております。
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 あと、システムの関係につきましても、ハローワークにおいては、システムは当然、お およそ5年ごとにシステム更新とかをやっておりますし、それをハローワークのメインのシステムとか、雇用保険のシステムとか、サブのシステムとか、どういったものを実装し て、このようにやってきているかということについては、厚生労働省だけの、一人よがり に考えるということではなく、いわゆるCIO制度等もあり、いろいろ説明をさせていただい て、妥当なシステム整備を行っているということを、一応、御認識とは思いますけれども、 述べさせていただきたいと思います。
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 あと、安中先生から回答があるかもしれませんけれども、いわゆる分室だけではなくて、 そのほかにも、離島とかは多いのですけれども、大島町とか、新島とか、神津島とか、そ ういったような市町村には、失業の認定と、取り次ぎを委託しているということでござい ます。
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 とりあえずの回答は、以上でございます。
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===写真と見合わせるより多重要素の認証したほうが精度が高い===
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*https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kisei/meeting/wg/digital/20210513/gijiroku0513.pdf#page=18
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○[[八剱洋一郎|八剱専門委員]] 八剱です。どうも御説明ありがとうございました。 私の方から1点だけ、それが本人であるかどうか、私が八剱洋一郎であるのかどうか、
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 これを確認するという作業に関してなのですけれども、デジタル上で確認をする場合には、 当然IDパスワードとか二重認証、三重認証で、いろいろな要素を組み合わせていきますと、 実際に物理的に本人が現れて、写真と見合わせるよりも、確度が高いということがだんだ ん分かってきています。
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 一方で、物理的に人が現れた場合、それが本当にこの人なのかという認証をどうやって 行っているのか、写真を穴が開くほどきっちり見ているということだったとしても、人間 は太ったり、痩せたりしますし、病気だったり、けがをしたりいろいろしますので、顔つきが変わるということもあります。 その中で、どうしても物理的に現れると本人であると思うバイアスがかかってしまうと
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 いうことは、むしろ危険だとも思います。 先ほどの濱西専門委員のお話にもありましたけれども、本人であるかどうかを認証するということ1つとっても、もしかするとデジタル的な要素を入れたほうが確実になる。そ れと大きな要素としてデジタル的な要素で認証した場合、もし、万が一何かのトラブルが あった場合でも、その検証をすることができます。ただ本人が現れて、アナログでこれが 本人であると認定した場合、それが、もし本人ではなかったとしても誰も検証はできませ ん。
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 ということからも、むしろきちんとしたプロセスをデザインするのであれば、デジタル 化したほうがいいという要素もあるということを御理解いただきたいと思います。
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 以上です。
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